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Cognitive Recovery After Stroke: A 2-Year Follow-Up.

Arch Phys Med Rehabil 2003;84:1499

 

目的:脳卒中発症後長期にわたっての認知の改善があるか、認知の改善にはどのような要素が関連するか、を調べる。

 

方法:発症時に1870歳だった脳卒中患者65名について、発症後2.3ヶ月(0.1-4.9ヶ月)後と、27.7ヶ月(19-49ヶ月)後に神経心理学的評価をしたコホート研究。再評価時には在宅復帰している患者を対象にした。命に関わる疾患や神経変性疾患、精神疾患患者は除外した。同時に33名の健常者について対照群として同じ神経心理学的検査を実施した。

見当識、記憶、注意、視空間認知、構成、言語、計算について神経心理検査を用いて調べた。

見当識 時間・人・場所の質問

記憶 Auditory-Verbal Learning Test(AVLT)WAIS-Ⅱ(digit span subset)、RBMT

注意 TMT-ATMT-BWAIS-Ⅱ(digit symbol subset)、文字末梢試験

視空間認知、構成 WAIS-Ⅱ(block design subtest)、時計の絵、Money’s road map test

言語、計算 WAIS-Ⅱ(similarities subtestDutch Aphasia Societyの検査4項目(単語理解、文理解、呼称、発話の流暢性)、金銭管理(認識、数え、計算)

 

結果:調べた認知の項目全てにおいて、経時的な改善を認めた。最も大きな改善を示したのは注意、最も改善幅が小さかったのは記憶だった。視空間認知や構成失行も改善した。言語については、流暢性や文章の完成、記述など基本的な内容だけでなく、より抽象的な言語機能も改善した。金銭管理については、認識、数えの基本的な面は改善したが、計算の改善はなかった。ただし、神経心理学的検査の各項目を評価すると、認知機能の改善を認めた症例は全体の1.637.5%であった。逆に、項目ごとに検査結果が低下する症例は018.5%認めた。

認知機能の改善に関連したのは、脳卒中が左右半球のどちらに発症したかが最も重要だった。左半球に比べて、右半球の脳卒中では記憶は27%、言語は11%、見当識は78%、注意は20%有意に改善した。また、病変の局在と同時に認知機能の改善に関連したのは、発症時に意識障害があるかどうかだった。年齢、性別、脳卒中の病型、病変が白質か灰白質か、脳卒中の既往、発症から初回神経心理学的検査までの期間については、認知機能の改善との関連は認めなかった。

 

結論:慢性期にも脳卒中後の認知機能の改善の余地があるが、実際に改善する症例は少数であり、多くの場合は症状とつきあっていくことになる。

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