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Diagnosis, Prevention, and Treatment of Catheter-Associated Urinary Tract Infection in Adults:

2009 International Clinical Practice Guidelines

from the Infectious Diseases Society of America

 

Method of Diagnosing CA-ASB and CA-UTI

1.CA-UTIは、尿道・恥骨上カテーテル留置か間欠的導尿施行患者(もしくは抜去後48時間以内)の発熱で、症状・症候がUTIに合致し、他の感染源が見当たらず、103コロニー形成~が同定されたものをいう。(A-Ⅲ)

2.    CA-ASB(Catheter associated asymptomatic bacteriuria)は、研究目的・妊婦以外ではスクリーニングされるべきではない(A-)

ⅰ.CA-ASBはカテーテル留置患者での105以上のコロニー形成で、UTI症状のないものを言う。(A-)

ⅱ.コンドームカテーテル留置の男性患者では、コンドームカテーテルから得られた新鮮尿で105以上のコロニー形成がある、UTI症状のないものを言う(A-)

3.    UTIの症状・症候とは、新たに生じたか増悪した発熱・悪寒・戦慄・意識障害・傾眠傾向、側腹部痛、CVA tenderness、急性の血尿、骨盤部違和感など。またカテーテル抜去後は乏尿、頻尿/尿意切迫、恥骨上部痛なども上げられる。(A-Ⅲ)

4.    カテーテル挿入患者では、膿尿=CA-UTIの診断ではない。(A)

ⅰ.膿尿の有無や程度により、CA-ASBCA-UTIを鑑別できるものではない。(A-)

ⅱ.CA-ASBに合併した膿尿=抗生剤治療の適応、ではない。(A-)

ⅲ.症状のある患者で膿尿がない場合は、CA-UTI以外の診断を示唆する。(A-)

5.    カテーテル挿入患者において、悪臭・混濁尿のみでは、CA-ASBCA-UTIの鑑別はできず、また尿培養や抗生剤治療の適応にはならない。(A-)

 

Reduction of Inappropriate Urinary Catheter Insertion and Duration

○不必要なカテーテル挿入を減らす

6.    カテーテル留置は、必要時にのみ行なうこと。(A-)

ⅰ.尿道カテーテルは尿失禁のmanagementに使用するべきではない(A-)。例外としては、他の失禁への対処が失敗した場合に患者の要求に応じて考慮されるべきである。

7.    カテーテル挿入の適応のリストを作成し、スタッフを育成し、継続的にその遵守をチェックすべきである。(A-)

8.    医師のチャートでカテーテル挿入の指示を確認するべきである。(A-)

9.    Bladder scanにより術後の患者のカテーテル挿入の必要性を決めることを考慮する。

○カテーテルの中止

10.不要になったカテーテルはすぐに抜去するべきである(CA-bacteriuriaA-Ⅰ、CA-UTIA-)

11.看護師主導もしくは電子化されたreminder systemで、不必要なカテーテル留置を減らすべきである(A-)

12.尿道カテーテルを自動中止オーダーも考慮する(B-)

Strategies to Consider Prior to Catheter Insertion 

○感染予防

13.病院や長期療養施設では、カテーテル挿入・管理の手技や代替法・中止に関する基準を作成し更新すべきである。

ⅰ.これらにはスタッフの教育・訓練も含む。

14.CA-bacteriuriaの発生率を医師・看護師にfeedbackすべきである。(C-Ⅱ)

ⅰ.ただしこれがCA-UTIを減らすかはデータが不十分である。

15.CA-UTICA-bacteriuriaを減らすために、カテーテル留置患者を、その他のカテーテル留置患者と隔離するという推奨にはデータが不十分である。

○代替方法

16.認知機能障害がなく、尿道カテーテルの適応になる男性で、残尿がほとんど無い場合は、コンドームカテーテルが、短期(A-)・長期(B-)におけるカテーテル挿入のCA-bacteriuriaを減らすための代替法になりうる。

ⅰ.ただしCA-UTIを減らす目的でのコンドームカテーテルを推奨するに足るようなデータはまだ充分ではない。

ⅱ.認知機能障害ある患者でのCA-bacteriuriaを減らすというデータも充分ではない。

17.間欠的導尿は、CA-bacteriuriaを減らす目的での短期的(C-)・長期的(A-)代替法として考慮すべきである。また、CA-UTIを減らす目的での短期的(C-)・長期的(A-)代替法としても考慮すべきである。

18.恥骨上カテーテルは、CA-bacteriuria減少(B-)CA-UTI減少(C-)目的の代替法として考慮すべきである。

ⅰ.CA-bacteriuriaCA-UTI減少に恥骨上カテーテルを推奨するほどのデータは充分ではない。

ⅱ.      〃              間欠的導尿        〃               。

○間欠的導尿

19.外来(A-)institutional setting(B-)では、CA-bacteriuriaCA-UTIのリスクに違いは無いので、無菌操作ではなく、清潔操作(not 無菌)を考慮してよい。

20.外来(B-)institutional setting(C-)では、single useではなく、CA-bacteriuriaCA-UTIのリスクに違いは無いので、繰り返し使えるカテーテルでよい。

21.繰り返し使用するカテーテルの洗浄方法については、どの方法が優れているというデータは不十分である。

22.親水性カテーテルはCA-bacteriuria(B-)CA-UTI(B-)減少目的でのルーチンでの使用は推奨しない。

23.ポータブルBladder scannerno-touch techniqueが、standardな方法に比べてCA-UTIを減らすというデータは不十分である。

○カテーテル挿入方法

24.膀胱留置カテーテルは、無菌性手技で挿入すべきである(B-)

Prevention Strategies to Consider after Catheter Insertion

Closed Catheter System

25.CA-bacteriuria減少(短期でA-Ⅱ、長期でA-)CA-UTI減少(短期・長期ともにA-)目的に、閉鎖式システムを利用すべきである

ⅰ.カテーテル連結部をはずす回数をできるだけ減らすようにすべきで(A-)bagと連結チューブは膀胱よりも下に置かれなければならない(A-)

26.あらかじめカテーテルとbagが連結されているものを、CA-bacteriuria減少目的に採用することは考慮されても良い(C-)

ⅰ.しかしCA-UTIを減少させるというデータは不十分である。

27.Complex closed drainage systemや、application of tape at the catheter-drainage tubing junctionは、CA-bacteriuria減少(A-)CA-UTI減少(A-)目的には推奨されない。

○抗菌カテーテル(Antimicrobial Coated Catheters)

28.短期留置患者においては、抗菌仕様カテーテルのCA-bacteriuria減少・発生遅延目的の使用を考慮しても良いかもしれない(B-)

ⅰ.CA-UTI減少を推奨するにはデータが不十分である。

ⅱ.長期留置患者では、CA-bacteriuriaCA-UTIともに、推奨するにはデータが不十分である。

○抗菌薬の予防投与

29.抗菌薬のルーチンでの予防的投与は、耐性菌に関する問題のために、短期留置患者(A-)・長期留置患者(A-)において行なうべきではない。

○メテナミンの予防投与

30.長期間欠的導尿(A-)・長期留置(A-)患者において、メテナミンのCA-bacteriuriaCA-UTI予防目的のルーチン投与は、すべきではない。

ⅰ.コンドームカテーテルにおける、メテナミンのCA-UTI予防目的での投与は、推奨するほどのデータが不十分である。

31.婦人科手術後で1週間以上カテーテル留置されている患者で、CA-bacteriuriaCA-UTI予防目的のメテナミン投与は考慮しても良い(C-)。婦人科以外の手術でも同様の効果が得られると考えてよいだろう。

ⅰ.どのメテナミン塩を推奨するかについてのデータは不十分である。

32.CA-UTI予防目的にメテナミンを投与するときには、尿pH6に保つべきである(B-)

ⅰ.尿pHを低く保つ為に、どの方法がよいのかを推奨するためのデータは不十分である。

○クランベリー製品の予防投与

33.神経因性膀胱のmanagement目的に間欠的自己導尿・BT留置している患者さんのCA-bacteriuriaCA-UTI予防目的に、クランベリー製品をルーチンで投与すべきではない(A-)

ⅰ.その他のカテーテル利用(コンドームカテーテル含む)患者で、CA-bacteriuriaCA-UTI予防目的のクランベリー製品投与を推奨するに足るデータがない。

○陰部ケアの強化

34.BT留置患者で(男女ともに)CA-bacteriuria予防目的にヨウ素などでのルーチンでの陰部洗浄は推奨されない(A-)

ⅰ.洗浄でCA-UTIを減らすかどうか、という推奨をするほどのデータは不十分である。

○カテーテル洗浄

35.CA-bacteriuria(A-)CA-UTI(A-)減少・撲滅目的での、ルーチンでの抗菌薬使用でのカテーテル洗浄はすべきではない。

36.抗菌薬でのカテーテル洗浄は、術後で短期カテーテル留置でのCA-bacteriuria減少目的には考慮しても良いかもしれない(C-)

ⅰ.しかしこのような患者でのCA-UTI減少に関するデータは不十分である。

37.生理食塩水でのカテーテル洗浄は、長期留置患者でのCA-bacteriuriaCA-UTI・閉塞減少目的に、ルーチンに施行すべきでない(B-)

○ドレナージバッグに抗菌薬注入

38.CA-bacteriuriaCA-UTI減少目的に、抗菌薬や防腐剤をバッグに添加するのは、ルーチンに行なうべきではない(A-)

○ルーチンでのカテーテル交換

39.長期カテーテル・恥骨上カテーテル留置患者でのCA-ASBCA-UTIを減少する目的で、ルーチンのカテーテル交換(例:2~4週毎)を推奨するのに十分なデータはない。これは堆積物でのカテーテル閉塞を繰り返している患者においてすら、である。

○カテーテル交換・抜去時の予防的抗菌薬投与

40.カテーテル挿入時のCA-UTI(A-)、抜去時のCA-bacteriuria(B-)、交換時のCA-bacteriuria(A-)を減少させる目的での全身または膀胱洗浄でのルーチンでの抗菌薬使用はすべきではない。

ⅰ.このような患者で、菌血症予防目的に抗菌薬投与することを推奨するほどの十分なデータはない。

CA-UTI減少目的のCA-ASBのスクリーニング・治療

41.CA-bacteriuriaCA-UTI予防目的に、CA-ASBをスクリーニング・治療することは、短期留置(A-)・長期留置(A-)患者ともに勧められない。

42.神経因性膀胱で間欠的導尿をしている患者で、CA-bacteriuriaCA-UTI予防目的に、CA-ASBをスクリーニング・治療することは、勧められない。

43.妊婦・肉眼的血尿が予想される泌尿器科的処置をする患者を除き、そのほかのカテーテル留置患者でCA-bacteriuriaCA-UTI予防目的に、CA-ASBをスクリーニング・治療することは、勧められない(A-)

CA-UTI予防目的のカテーテル抜去時のCA-ASBのスクリーニング・治療

44.短期のカテーテル留置していた女性患者で、カテーテル抜去後48時間の時点でCA-ASBが続く場合、CA-UTI減少目的に抗菌薬投与を考慮しても良い(C-)

ⅰ.すべての女性患者で、カテーテル抜去後にスクリーニングを推奨するほどのデータは不十分である。

ⅱ.男性でのCA-ASB持続のスクリーニングを推奨するほどのデータは不十分である。

○治療前の尿培養・カテーテル交換

45.予想される起因菌が多く、また抗菌薬への耐性の可能性も高いので、CA-UTI治療前には尿培養を提出すべきである(A-)

46.CA-UTI発症時点でカテーテル留置後2週間以上経過し、留置継続が必要な場合は、症状消失を早める・続発性のCA-bacteriuriaCAUTI予防目的にカテーテル交換をするべきである(A-)

ⅰ.尿培養は新しく挿入したカテーテルから、抗菌薬投与前に提出する(A-)

ⅱ.カテーテル留置をやめられるなら、抗菌薬投与前に中間尿を培養に提出する(A-)

○治療期間

47.CA-UTI患者で、治療により速やかに症状消失が得られた場合は7日間(A-)、治療への反応が遅れた場合には10~14日間の治療(A-)が推奨される。

ⅰ.それほど重症でないCA-UTIの場合は、LVFX5日間投与を考慮しても良い(B-)。そのほかのキノロンでのデータは推奨するには不十分である。

ⅱ.上部尿路にまで感染が及んでいないCA-UTI65歳以下の女性で、カテーテルが抜去された場合は、3日間の抗菌薬投与のレジメを考慮しても良い(B-)

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