忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


The Older Adult Driver With Cognitive Impairment. “It’s a Very Frustrating Life”
JAMA 2010;303:1632
 
方法:
MEDLINEで運転(automobile driving、computer simulation、road test、automobile driving examination、accident-traffic)と患者特性(cognitive impairment、dementia、Alzheimer’s disease、frontal lobe syndrome、Lewy body disease)の検索語で1994年から2009年9月までのpeer-review journalを検索した。
 
認知症と運転:
交通事故の研究からは、認知症患者は一般高齢者の2倍の確率で事故を起こしやすいと考えられるが、必ずしも全ての研究で有意差が出ているわけではない。研究ごとに事故の定義や背景などが異なるためと思われる。
Driving simulationを用いた研究では、アルツハイマー病患者は非認知症患者に比べて、運転は明らかに下手で、道路から外れたり、規制速度よりも遅いスピードで走ったり、ブレーキの際の踏み込みの力が小さく、左折(日本では右折に相当?)が遅かった。事故回避のシュミレーションでは、不注意や反応が遅いこと、反応が不適切なことが事故になる原因であった。
Road testを用いた研究では、認知症患者は車線変更や車間、左折、駐車が難しく、道を間違えることもあった。134名の認知症患者の研究では、88%はごく軽症の認知症であったが、69%が公の運転試験(適性検査)に合格した。この患者群が、運転を止めるまでに中央値2年かかっている。
疾患毎に調べた研究では、アルツハイマー病と脳血管性認知症で、運転中のミスは似通っており、疾患毎というよりは認知症の重症度の方が重要なことが示されている。
 
運転の安全性の評価方法:
認知症の診断をつけること、特に治療可能な認知症を見つけることに注意し、認知症の重症度の評価をする。現在、車の運転をしていれば、次のステップは認知症による運転への影響を評価することだが、その中には、Box1のような質問紙を含む。また、空間認知や遂行機能などを神経心理検査でチェックする。必要に応じ、運転のリハを行うこともある。認知症の早期には、ほとんどは適性検査に合格するので、認知症の診断だけで運転免許の失行とはならない。ただ、変性疾患などで進行する場合は特に、診断がついたら運転についての相談を始めていくべきである。
 
jca05001f1.gif
 

 








運転能力の予測:
6人の医師が、50人の認知症患者のroad testでの運転について予測した研究がある。予測の際には、運転経験、事故歴、違反歴、視力や神経学的所見、神経心理検査の結果を参考にしたが、62~78%の確率で予測が当たった。一般臨床経験よりも認知症の診療経験が予測精度に大きく影響した。他の研究では、患者のIADLが30%低下すれば、その家族の75%は安全な運転ができないととらえていることが示された。
 
ガイドラインと実際の臨床:
各種ガイドラインでは、中等度から重症の認知症では運転は中止すべきとされるが、軽症の認知症ではどうするかは専門家の中でも意見が分かれる。
Box1に、運転技能や運転に関する疾患、薬剤に関する質問がまとめられており、運転のリスク評価に用いることができる。
神経心理検査について。MMSEは認知症のスクリーニングに用いられ、運転技能や事故との関連があるかもしれないが、運転に関するカットオフ値なども含め十分に調べられていない。2004年のメタ解析では、空間認知に関する神経心理検査が運転に最も関連があると結論付けられている。最近では、高齢認知症患者の運転にはTrail Making Testや迷路などの視覚的な注意機能や遂行機能が関連すると報告されている。
American Medical Associationによる高齢者の運転に関するガイドラインでは、視野対座法、Snellen eye chart、時計描画、TMT-B、MMT、頚部・四肢のROMを評価項目に挙げている。
 
Box 1. Assessing Patients for Driving Safety

History: Questions for Caregivers

Has the patient had any motor vehicle crashes?
Has the patient had any "near misses"?
Has the patient had any tickets?
Has the patient been pulled over by police?
Have you noticed a change in the patient's driving behaviors from baseline? Since the last examination?
Has the patient had difficulty staying in a lane?
Does the patient have difficulty following the rules of the road?
Do other drivers honk at the patient?
Are there scratches on the vehicle?
Has the patient gotten lost in familiar areas?
Is the patient vigilant in scanning for vehicles/pedestrians?

Physical Examination: Assessment for Comorbid Conditions That Can Further Reduce Capacity
Visual: cataracts, diabetic retinopathy, macular degeneration, glaucoma
Cognitive: sleep apnea, multiple sclerosis, Parkinson disease, psychiatric disease, diabetes
Motor: degenerative joint disease, muscle weakness, neuropathy
Medication: assessment for sedating agents, Antihistamines, Antipsychotics, Tricyclic antidepressants, Bowel / bladder antispasmodics, Benzodiazepines, Muscle relaxants, Barbiturates

Functional Assessment: Assessment of Instrumental Activities of Daily Living
Food preparation, finances, telephone, medications, shopping, housekeeping, laundry
PR
この記事にコメントする
Name:
Title:
Mail:
URL:
Color:
Comment:
pass: emoji:Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
TrackBackURL:
カレンダー
11 2017/12 01
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
フリーエリア
最新CM
[07/10 Abuteyav]
[07/07 Adadesew]
[07/05 Azamuruf]
[06/30 Asasoteb]
[06/16 Atesetes]
最新TB
プロフィール
HN:
syu-net
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者ブログ [PR]
Copyright(C) for heaven's sake! All Rights Reserved