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BPSDの薬物治療

エネルギーのある形での症状では、そのエネルギーを抑える形でのメジャーを使うというのは妥当な選択。
グラマリールはうまく使うと身体合併症をそれほど起こさずにマイルドに症状を抑えられる。グラマリールを夕方から夜にかけて内服してもらう、というのはまず試す。しかし、老年科の立場では嚥下機能も怪しい、となるとメジャーは最後の手段でとっておきたい。メジャーで嚥下障害が一旦出てしまうと不可逆的な方が多い。

声をうまくかけると落ち着く、放っておくと大声、という症状からは、大声の根本には不安や焦燥感が強くある、とも考えられ、抗うつ薬は非常に効果のあることが多い。夜間の不眠を合併した方には、エネルギッシュなタイプの方にも、まずは夕方にデジレル(レスリン)25mg、眠前にアモバンなどから開始。(一般的に認知症の周辺症状にベンゾジアゼピンを使うのは禁忌、などと言われるが、不安焦燥がベースにありそうな方はリーゼ、ワイパックスなど使うと症状が和らいで、眠剤でよく寝てくれる印象)

大抵はそれだけで症状コントロールできることがほとんどです。それでもだめなら、デパケンやテグレトール辺りを使う、またはグラマリールを使う。



①バルプロ酸200mg/日開始。傾眠傾向や情動安定が認めなければ3日置きぐらい(定常濃度まで3日かかる)に100mgずつ増やして最大400mg/日にする。バルプロ酸の効果は情動安定(気分の変動が減る)、副作用は肝障害や傾眠(少ない)。バルプロ酸400mg/日使用しても精神面に変化なければ効果乏しいと判断して中止してよい。

②バルプロ酸でダメならカルバマゼピン(定常濃度まで5日かかる)も同様にして試してよいが、使用した場合は2週間後に必ず血液検査で汎血球減少認めないかチェック。また、Stevens-Johnson syndromeも時々あるので使用後1ヶ月は要観察。

③バルプロ酸・カルバマゼピンで効果乏しければルーラン8mgを寝る前に追加、あるいは不穏時頓服として使用。この薬はおおざっぱに説明すると、感覚としては、喘息発作を起こした患者にリリーフのβ刺激薬を使用する感じに似ている。一時的に症状を落ち着かせるために使用する感覚。量を増やせば鎮静効果あり、半減期は4hで夜間不眠・不穏の高齢者に使うことがあります。12mgまで使用しても錐体外路症状は普通認めない。

まとめると、バルプロ酸を試してみて効果乏しいと感じたらルーランを寝る前に追加(不穏時頓用ルーラン8mgとして併用可)する。急ぎならバルプロ酸とルーラン使用を同時に行ってもいいと思います。

・グラマリールの鎮静効果はセロクエルの半分程度の印象です。100mg/日を超えると錐体外路症状がでる人がいます。
・せん妄の際にリスパダール使用で即効性のある鎮静作用を認める人とそうでない人の二つに分かれる。そうでない人にリスパダールを増量しても錐体外路症状がどんどんひどくなる一方なので使用にあたっては見極めが必要。
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