忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Fritch J, Petronio S, Helft PR, Torke A. Making Decisions for Hospitalized Older Adults: Ethical Factors Considered by Family Surrogates. J Clin Ethics. 2013;24(2):125-134.

【デザイン】 米国の2つの大学関連の市中病院の内科またはICU入院した65歳以上の患者の、手技や手術、LST、施設退院に関する代理意思決定をした代理人35人に対し、その事象から1か月以内(死亡の場合は2-5ヵ月後)に半構造化in-depthインタビューをして、テープ起こしして、2人の研究者がgrounded theoryを用いて分析した質的研究。

【結果】 代理人35人のうち1人を除き血縁者で、患者本人との親密さは人それぞれ。
Patient-centered factors
(1)本人の意見patient’s input…積極的に患者とディスカッションして一緒に意思決定する場合、例え自己決定ができない状態と判断されていても本人にできるだけ丸投げする場合
(2)患者の事前意志の情報knowledge of patient’s prior wishes…情報があればそれを基に意志決定、なければ欲しかったという希望
(3)患者に最大の利益Patient’s best interests…健康状態の改善の利益、苦痛やQOLの観点での利益、手技に関するリスクと利益について、信頼する主治医の意見を丸飲み、の4パターンがある。
Surrogate-centered factors
(1)代理人の希望をガイドにするsurrogate’s wishes as a guide…自身の希望や患者の立場になったと仮定しての希望を決断の主要な手段にする場合と、患者の希望等が分からない場合のバックアップガイドに使う場合がある。
(2)代理人の宗教観・スピリチュアリティsurrogate’s religious belief/spirituality…神の意志だという意味づけをするなど、代理人の宗教観やスピリチュアリティに基づく決定。
(3)代理人の利益surrogate’s interests…代理人の希望を上回って代理人のライフスタイルへの利益が優先された決断。家族の合議決定family consensus…家族の合議で最適な決断に到達しようとする場合や責任を分散する場合がある。

【考察】 本来的な患者の自己決定の擁護に力点を置くものの、それ以外にも代理人自身の希望や利益、感情、宗教観、介護経験を考えて代理意思決定をしており、標準的な患者中心のモデルは代理意思決定において完全な枠組みではない。

【感想など】 この研究では、自己決定>家族の合議決定という本来的な倫理観(あくまで、leewayとして代理人の要素がある)が背景にあって、Surrogate decision makingで代理人の感情や価値観、宗教観、利益も検討していたため、倫理的な枠組みの再検討が必要と考察。日本の研究ではADを書く際にほぼ同様の内容を既に予想しており、さらにADの使い方の違い(主客転倒)が文化的要因を強く受けている。
PR
カレンダー
09 2018/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[07/10 Abuteyav]
[07/07 Adadesew]
[07/05 Azamuruf]
[06/30 Asasoteb]
[06/16 Atesetes]
最新TB
プロフィール
HN:
syu-net
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者ブログ [PR]
Copyright(C) for heaven's sake! All Rights Reserved